オーキッド洋庵のラン栽培Q&Aコーナー/カトレヤ

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カトレヤ栽培 Q&Aコーナー(Phalaenopsis)

  トップページ > Q&Aコーナーはこちらから > カトレヤに関するQ&A

      目  次
1 胡蝶蘭に関するQ&A
2 カトレヤに関するQ&A
3 バンダに関するQ&A
4 デンドロビウムに関する
  Q&A
5 シンビジウムに関する
  Q&A
6 バルボフィラムに関する
  Q&A



置き場所に関するQ&A(遮光・通風を含む)
  質問 1  カトレヤは春になったら家の外に出せと教えられましたが、タイミングと置き場所を教えてください。
  回答
  タイミングは、一日の最低気温(外気温)が、15℃以上に落ち着いたら屋外に出します。
  週間天気予報を確認し、できるだけ曇り日が数日続く日を選びましょう。いきなり太陽光下に出すのは危険です。
  晴天が続く場合は、陰に数日おいて外気温に慣らしてから明るい場所へ移動しましょう。

  屋内に取り込むのはその逆で、15℃を下回らないうちに取り込みます。
  置き場所は陽当たりと風通しがいい所に棚を設置しその上に置くか、パイプなどを組み合わせ
  吊り下げて栽培します。

  何れの場合も陽当たりは必要ですが、強光線を当ててはいけないので基本50%程度の遮光をします。

  棚を設置する場合は、地面からの雨の跳ね返り水が株に当らないような高さに棚板を置き
  ナメクジ侵入防止のために脚に銅線や銅板を巻くか、脚の接地部分を鉢の受け皿に置き
  常に水を溜めておくといいでしょう。

  質問 2  カトレヤを家の中に置く場合はどこに置けばいいでしょうか?(問い合わせ時期:冬)
  回答
  暖かく明るい窓辺が最適ですが次のことは守った方が良いでしょう。
  1 午前中だけ陽が当たる窓辺  ガラス越しに陽を当てます。
  2 1日中陽が当たる窓辺    レースのカーテン越しに陽を当てます。
  3 何れの窓辺においても、ガラスにあまり近づけないことです。外からの夜温で株が傷むことがあります。
  エアコンの暖風が直接当たらないようにしましょう。

  夜間、室温が15℃以下になるようであれば、段ボール箱を被せ、その上を毛布で覆うといいでしょう。

  質問 3  年間の遮光管理を教えてください。
  回答
  晩秋から梅雨明け  30%
  梅雨明けから初秋  50%
  と、大きく分けてこの遮光率ですが、梅雨が明ける頃は太陽の高度も変わり、雨間の陽射しが強いので
  梅雨が明ける前から50%にした方が良いでしょう。

  アイスグリーン系の花などは、一般的な花より遮光を強めなくては色が綺麗に仕上がりません。
  シースの中に花芽が見え始めたら、70〜80%に強めてください

  質問 4  アイスグリーン色の花が咲く株を購入したのですが、咲かせてみると黄色っぽい色になりました。
         どうしたら澄んだ色のアイスグリーンに仕立てられますか?
  回答
  開花期に他のカトレヤ達と同じ環境で管理していませんでしたか?
  アイスグリーンの色を鮮やかに出すためには、他の株から離してそこだけ遮光を強めにします。

  シースの中に蕾が見え始める頃からその環境を作ってください。
  80%程度の遮光ができれば大丈夫です。

  完全に開花したら、以後は室内で鑑賞する分には色の変化は見られないでしょう。

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水やりに関するQ&A
  質問 1  鉢植えのカトレヤをプレゼントで頂きました。水のやり方を教えてください。
  回答
  開花中は休眠していますので原則として水は必要ありません。
  ただ、室内は乾燥していることでしょうから、霧吹き器などによる葉へのシリンジはしてあげたほうがいいでしょう。

  花が終わったら通常の管理になりますが、花を切った後2〜3日は水やりを控えた方が無難です。
  花を切ったからといって、すぐ休眠が終わるわけではありませんので、水を吸い上げる力はまだ弱いのです。

  カトレヤは胡蝶蘭同様、木などに貼り付いて生息する着生ランですので、乾かし気味に栽培するのがコツです。
  鉢の植え込み材が水苔なのかバークチップなのか判りませんが、どのような植え込み材であっても
  鉢の中が乾いてから水をかけるのが基本です。

  春から初秋の成長期は、気温も高いうえ株がどんどん水を吸いますので乾きが早いです。
  乾いたらすぐ水をかけてあげましょう。

  晩秋から春先までの寒い期間、温室やワーディアンケースなどで18℃以上を保つ加温栽培をするのであれば
  通常管理と変わりませんので、鉢の中が乾いたらすぐに水をあげてください。

  加温栽培せずに、リビングなどで屋内栽培する場合は、鉢の中が乾いてから3〜4日後の暖かい午前中に水をかけます。

  質問 2  水をあげるタイミングですが、鉢の中が乾いたかどうか判断する方法を教えてください。
  回答
  いろいろな方法があります。
  1 灌水後の鉢の重さと乾いた時の鉢の重さを比べておき、鉢を持ち上げて判断する。
  2 素焼鉢水苔植えであれば、鉢の色が赤っぽかったらまだ乾いていません。
    これも、水を含んだ鉢と乾いた鉢の色を覚えておいて判断に使います。
  3 鉢の中にバーを刺して鉢内の湿り具合を判断する簡易測定器を使う。
  4 植え込み材の水苔の色を目で見、触って乾き具合を判断する。

  基本的に、私の所では素焼鉢植えの場合、「2と4」を併用して判断し
  プラ鉢バークチップ植えの場合は「1」で判断しています。
  素焼鉢植えの場合でも、判断に迷うときは手に取って、その重さで判断します。

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株や根の状態に関するQ&A
  質問 1  購入した時のような大きさの花が咲かなかった原因は?
  回答
  まず考えられるのは環境の変化です。
  年間を通しての温度の変化、日照問題、湿度の違いなどです。

  購入するときはカトレヤに限らず、それまでの栽培環境を良く聞いておくことが大事です。
  出来る限りそれに近い環境から管理し始め、徐々にご自宅の環境に慣らしていきましょう。

  同時に灌水や施肥など管理をしっかり行い、バルブを充実させることです。
  できる限りバルブを太らせることでいい花が咲いてくれます。

  しっかりとバルブを作り込み、花芽分化の時期を迎えたら窒素系の施肥を止め
  骨粉やバットグアノ等リン酸成分の多い肥料を与え、後は必要な温度湿度の環境を保ってください。

  質問 2  花が咲いてくれません。原因は何でしょうか?
  回答
  昨年は咲いたのでしょうか?
  花付株を購入したが、今回咲かなかったということでしょうか?

  昨年のバルブと今年のバルブの大きさを比較してみてください。
  昨年より小さければ、株の生育が悪かったことが考えられます。
  昨年と同等あるいは昨年より大きめにバルブを成長させることです。

  成長期にしっかり灌水し、肥料もきちっと与えてください。
  直射日光はよくありませんが、明るい風通しのいい場所で栽培することです。

  湿度も大事で、栽培環境が乾燥しすぎることも花が咲かなくなる原因の1つです。

  また屋外栽培から屋内栽培に切り替えるときの急な温度差や、秋から冬の間における昼間の温度も大事な要素です。
  この時期に蕾が上がったら、昼間の温度は20℃くらいは保つようにしましょう。

  成長期以外には、花付が悪くなるので窒素成分が多い肥料は控えます。

  質問 3  植替え時に、バックバルブは2本付けるとか3本付けるとかありますが、どちらが正しいのでしょうか?
  回答
  ラン栽培業者や愛好会のベテランなどによりその見解は様々です。
  バックバルブは2本付けなさいとか、3本付けなさいなどアマチュアにとっては悩むところですが
  バックバルブはこれから育つリード(新芽)にとっては重要な栄養補給源です。

  そうなると安全をとって3本にした方がいいと私は思います。
  特に葉が付いたバックバルブは、葉による光合成を行い栄養を蓄え、それを供給してくれますからとても大事なのです。

  質問 4  バルブが大きくなってくれない原因は何が考えられますか?
  回答
  水やりはどのタイミングで行っていますか?
  肥料はあげていますか?
  おそらく水不足と肥料不足だと思います。

  栽培している株がまだまだ苗の段階であればいきなり大きくなることはありませんが
  この時期から継続してしっかり水やりと肥培管理を行なえば、やがてがっしり太ったバルブになっていくでしょう。

  春になり、リード(新しいバルブ)と新しい根が芽生えてきたらしっかり灌水し、肥料を与えてください。
  このリードをしっかり育てることが肝心です。

  成長期の灌水管理、肥培管理をしっかり行ってください。
  基本、植え込み材が乾いたら水を与える。
  梅雨の雨には当てましょう。

  リードが数センチになったら肥培管理を始めます。
  固形肥料が油粕の場合、月に1回交換し真夏日が発生し始めたら中止します。
  液体肥料も併用して構いません。

  カトレヤはCAM植物ですので、夜間葉裏の気孔を開き二酸化炭素を取り入れリンゴ酸を作り蓄え
  日中、太陽光を浴び光合成を行い、リンゴ酸を養分に変え成長していきます。
  夜間、葉裏へのシリンジを行い気孔が開くのを促し、活性化させることで成長も促されます。
  様々な方法を駆使してバルブの成長を促してください。

  質問 5  根が鉢の外へはみ出していきますがいいのでしょうか?
  回答
  カトレヤは胡蝶蘭やデンドロビウムなどと同じ着生ランです。
  着生ランは地生ランと違い、水を蓄える機能を持った気根という太い根を空気中に伸ばして生きています。

  鉢の中に根を押し込んでいることは本来の姿ではないので、鉢から根が外に出ることについては仕方ないことです。
  見栄えが悪いからと言って、その根を切り詰めることは生育が止まったりするので良くありません。
  植替えの時まで待つか、バルブが鉢の縁からはみ出しているのであれば写真のように鉢増しを行って
  根をその中に収めるようにしてください。

  写真 鉢増しをしたカトレヤ

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植え付け・植え替えに関するQ&A
  質問 1 カトレヤの植え替え時期はいつですか?
  回答
  春になり気温が上昇して新芽(リード)と新根が伸び始め、いずれも5〜6cm以上になった頃に植え替えます。
  あるいは新芽(リード)が十分に成長し、バルブが出来上がった頃に新根が出てくるものはその頃に植え替えます。

  小さい鉢だとランが可哀想だからと、大きな鉢に植え替える人を良く見かけますが、これだと根の本数や大きさにより
  水苔に対して合わずに、水苔がなかなか乾かなくなり根腐れを起こす原因になるうえ、根が鉢の中に張るまで
  時間がかかり過ぎることになり、花が咲くまで長い時間を要します。

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温度・湿度に関するQ&A
  質問 1 カトレヤを栽培するための温度はどれくらい必要ですか?
  回答
  品種によって若干の差はありますが、平均して15〜30℃の中で栽培します。
  冬季に加温栽培するのであれば、日中は20〜25℃の範囲内で管理できるよう設定してください。
  最低気温は10℃くらいですが、この温度は栽培適温ではありません。
  また、ミニカトレヤは寒さに強く、7〜8℃でも大丈夫です。家庭栽培向けである所以です。

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肥料に関するQ&A
  質問 1 カトレヤにあげる肥料について教えてください。
  回答
  基本的にはバルブをしっかり成長させることが大事です。
  その為には、春以降の成長期に固形肥料をしっかり与え、できれば液体肥料も併用した方がいいでしょう。
  窒素成分が多い肥料、または窒素・リン酸・カリの混合比が同等の肥料を与えます。
  参考までに固形肥料の油粕の場合は、株に見合った量を月に1回与えますが、気温が上がる夏には全て取り除きます。
  同時に液肥も既定量に希釈したものを月に2〜3回与えます。
  夏の施肥はしない方がいいでしょう。
  秋以降に新芽(リード)が出てくる品種については、リードが数センチになった頃から薄めの液肥を与えますが
  気温が下がる時期ですので、いつまでも与えるのは止めましょう。

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病気害虫に関するQ&A(薬剤を含む)
  質問 1  カイガラムシの種類と予防方法を教えてください。
  回答
  カイガラムシは、国内で発見されているだけでも400種類以上あります。
  ここで全てのカイガラムシを紹介することはできませんので代表的なものを2種類紹介します。

  1 白い粉や綿状のカイガラムシ
    写真 コナカイガラムシ1  写真 コナカイガラムシ2
 
    写真のようにバルブの薄皮の内側やバルブ基部の地際、葉裏によく発生します。

  2 厚いロウや硬い殻に覆われたカイガラムシ
    写真 マルカイガラムシ

    写真のように葉裏に発生したり、葉の付け根の内側に発生します。バックバルブの開花跡には発生し易いので
    バックバルブの管理はしっかり行いましょう。

  カイガラムシの発生予防はしかりした通風管理を行い、鉢と鉢の間隔を空け湿度過多にならないようにすることです。
  また、定期的な薬剤散布と灌水や手入れの際に、ご自身の眼で点検することが大事です。
  
  カイガラムシは暖かいと年間を通して活動し、特に5月から7月頃においては繁殖が盛んです。
  成虫になると、硬い殻で覆われたカイガラムシには薬剤散布の効果が有効に効きませんので
  卵から孵ったばかりの幼虫時に集中して薬剤処理しましょう。

  質問 2  昨日まで綺麗に咲いていた花がボロボロになっていました。
         食い荒らされたような傷ですが原因は何が考えられますか。
  回答
  それはまず間違いなくナメクジによる食害です。
  カトレヤだけに限ったことではないのですが、花や蕾、根の成長点などはナメクジにとって格好の餌です。
  屋外から屋内に移動させるとき、鉢底や鉢と水苔の間、株の根元などをしっかりチェックしましょう。

  ナメクジ対策は、ペレット状の薬剤などがありますが、灌水を重ねることで薬効が落ちてしまいます。
  一番の効果は、面倒ですが夜になったら見回って1匹ずつ捕殺することです。

  暗くなってきたらナメクジは動き始めますので、その時間帯を逃さず見回りましょう。
  紙コップに塩を入れ、割り箸で1匹ずつ掴み、コップの中に放り込みます。
  作業が終わったら塩を上から降りかけて1晩置いて、燃やせるゴミとして捨てたらいいです。

  また、蕾が上がっている大事な株については、鉢の周囲にビールを入れた小鉢皿のような器を置いておくと
  ナメクジが集まって来ますよ。


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