胡蝶蘭(ファレノプシス:Phalaenopsis)年間栽培管理方法

中輪系胡蝶蘭のリップが赤い黄花です。大輪系胡蝶蘭のリップが赤く中央部が白いピンク花です。大輪系胡蝶蘭の白花です。中輪系胡蝶蘭の黄花です。

胡 蝶 蘭 (Phalaenopsis)栽培方法 

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胡蝶蘭栽培管理方法

先ずは栽培ポイントをしっかり読んで、栽培方法、育て方をイメージしてください。

 ■ 目次    

    ■ 胡蝶蘭の特徴
    ■ ポイント
    ■ 置き場所について
    ■ 潅水について
       ・ 春〜初秋の管理
       ・ 梅雨時期の管理
       ・ 晩秋〜春先の管理
       ・ 潅水全般にかかる注意事項
    ■ 遮光について
    ■ 肥料について
    ■ 植え替えについて
    ■ 病虫害について

 ■ 胡蝶蘭の特徴

   胡蝶蘭は単茎性のランで、分厚い長楕円形に近い葉を交互に付けて成長し、葉の付け根から長い花茎を伸ばし花を咲かせます。
   その花姿が羽を広げた蝶々に似ていることから「胡蝶蘭」という名が付きました。
   学名のPhalaenopsisは、ラテン語のphalaia(蛾)と opsis(似る) が語源となっていて、英語でも Moth orchid と、やはり蛾のランとして例えられています。
   ファレノプシス属から近縁のドリテノプシス属などもひっくるめて「胡蝶蘭」として扱われ ていますが、本来日本語の「胡蝶蘭」が与えられたのは
   ファレノプシス属アフロディーテ( P. aphrodite)という品種であり、この花が蝶々に似ていることから命名されたのです。

   贈答用の 胡蝶蘭は弓なりに描いた弧に正面を向いた花が整然と並んで咲いていますが、これは栽培業者が象と販売用に手を加えたもので
   自然界では、木などに活着した株から伸びた花茎が斜上し、やがて先端が少し下がりそこに花が付きますので、整然とはしていません。
   また、株も成長につれ株自体の重みで倒れていきます。

   胡蝶蘭は東南アジアの温度湿度が高い樹林に生息していますので、日本で栽培するには冬季は加温栽培が必要であると心得てください。
   品種によってはある程度の低温に耐えるものがありますが、全般的にみるとやはり加温加湿が必要です。

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 ■ 置き場所について

  1 春から秋の終わりまでは、屋外で風通しのいい南向きの明るい棚の上に置いて栽培することをお勧めします。
    木の枝などに吊るして栽培してもいいのですが、葉が厚く幅が広いため吊るし辛いと思います。。
    何れの場合でも、遮光は必要です。春〜梅雨明けと秋は30%程度、夏季は60〜70%程度を目安にします。
         遮光ネットは株から1m以上離して張ってください。

  2 年間を通して西陽は禁物です。建物の都合上どうしても西陽を避けられないようであれば、遮光を強めにしてください。

  3 庭等に管理棚を設置するときは、雨水の跳ね返りがかからない高さを配慮してください。また、ナメクジが昇って来ないよう
    棚脚に銅線(電気コードの中身がそうです)や銅板を巻いておきましょう。(ナメクジの忌避効果あり)
    あるいは、棚脚を深めの受け皿に置き、皿に水を張っておけばナメクジは棚脚にたどり着けません。

 ■ 栽培ポイント

  ・ 概ね、大輪系は低温に弱く、小輪系は比較的低温に強いものが多いようです。
  ・ 大輪系(高温性)のものについては、冬季最低温度を15℃以上に保ってください。できる限り18℃以上が好ましい温度です。
    アマビリス等小輪系のものは、最低7℃くらいまでは耐えられますが、できる限り温度は
    高い方が株の成長にいいので、10℃以上は保てるようにしましょう。

  ・ 最低温度とは、これ以上下げてはいけないという温度であって、栽培の適温ではないので、
    いつも最低温度で栽培することは禁物です。冬季の夜温管理はとても大切なポイントです。
  ・ 毎年春になると展開する新葉が、2枚以上前年の葉と同じくらいか、前年より大きく育つといい花芽が付きます。
    前年より小ぶりの場合は作落ちし、せっかく花芽が付いても、輪数が少なかったり花が小さくなったりします。

  ・ 胡蝶蘭は湿度を好みます。打ち水やシリンジ等を頻繁に行い、70%以上を保てるよう努力してください。
    胡蝶蘭は厚葉系ですので「CAM植物」です。夜間に葉の裏にある気孔を開いて空気中の二酸化炭素を取り入れリンゴ酸を生成し
    昼間炭水化物が作るための光合成の準備をします。
    気孔が開きを促す意味でも、夜間に一回葉裏へのシリンジをお勧めします。

  ・ 花が終わった花茎(ステム)を2〜3節ほど残して切り戻すと、3〜6ヶ月後に再度開花します。
    しかし、株に負担がかかり株本体が弱ってしまうことが多いため、あまりお薦めできません。
  ・ 特に大事な株は、花が満開になり、しばらく楽しんだら花茎の根元数センチで切り、株の回復に心がけることを推薦します。
    これが毎年いい花を咲かせる、一つのポイントです。

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 ■ 潅水について

  1  春〜初秋の管理

   @ 素焼鉢水苔仕立て 
    イ  春から初秋にかけての生育期には、水苔が乾いたらたっぷり水をかけます。
        この時、気を付けなければいけないのは、水苔の表面が乾いたらといってすぐに水をあげないことです。

        水苔表面が乾くだけで中はまだ湿っている場合があるため、表面の乾きだけで慌てて水をあげると、
        鉢の中が乾かないうちに水をあげることになるため根腐れの原因になるのです。

        鉢の中がカラカラにならない程度に乾いたらすぐ水をかけるといいでしょう。
        鉢を持てるのであれば、灌水直後の重さと鉢の中が乾いた時の重さを感覚で覚えておき参考にしたらいいと思います。

    ロ  鉢の表面の色でも判断できます。   
       素焼鉢は通気性が良く構造上は粗い造りとなっています。
       例えるならば、スポンジを固めたものと思ってください。
       そのため水苔に水が含まれると、毛管現象の働きで水苔の水が浸みこまれていくのです。

       水が浸みこんだ鉢は、その色が変わりますのですぐわかります。
       水苔の水分は、根が吸い込むのと同時に水苔上部や鉢の外側から空気中に蒸発していきます。

       鉢内部の水分がなくなり鉢に浸みこんだ水分が蒸発し終わると、鉢は元の乾いた色に戻るため、
       鉢内部の乾き具合の判断材料になるのです。

    ハ 通常の灌水では株全体に水をかけるのではなく、ノズル先端を株の下に持って行き、水苔に直接かけるようにします。
       ウオータースペースにタップリ水を溜めてください。

                              
                                  ウオータースペース

       水苔が乾くと水はなかなか浸みこんでいきません。ウオータースペースに水を溜めたら次の鉢に移りましょう。
       そうやっていくつもの鉢に水をかけた後、最初の鉢に戻ると、ウオータースペースの水は既に水苔に浸みこんでいると思います。

       もう一度ウオータースペースに水を溜めてください。そしてまた次の鉢に移ります。
       この作業を数回繰り返すことで水苔内部まで完全に水が行き届きます。

       必ず鉢底から水が流れ出るまで灌水して下さい。
       これは、灌水により鉢内の澱んだ空気を押し出すとともに、新しい酸素を根に供給する大事な作業です。

   A バークチップ、軽石仕立て
    イ  陶器鉢やプラスチック鉢、だ温鉢などにバークチップや軽石で植え込む方法もあります。
       これらの鉢に水苔ではすぐに根腐れを起こしますが、バークチップなどで植え込むと大丈夫です。

    ロ  水苔より保水性が劣るので鉢内の乾きが早く、灌水回数が増えますが、慣れると管理しやすい植え込み方法です。
       慣れない内はこまめにチェックしなければなりませんが、乾いたらすぐに水をかけましょう。
       やがて灌水のタイミングを掴めると思います。

    ハ  高温期や乾燥期には、大きなバークチップだと1日1〜2回、小さなバークチップだと1〜2日に1回を目安に灌水します。
        鉢底からはすぐに水が流れ出ますが、少しの間水をかけ続け、鉢内の澱んだ空気を追い出し新鮮な酸素を供給してください。

   B ヘゴ・コルク仕立て
    イ  ヘゴは、コルクや木付けよりも保水性はありますが、乾きは早い方です。
       根の多くがヘゴ内部へもぐりこんでいる場合は内部の乾きに要注意ですが、市販されているヘゴは
       薄い板状のものがほとんどですので、あまり気にする必要はありません。

    ロ 根の表面が白っぽく乾いていたらできるだけ午前中に灌水しましょう。
       気温が上昇し空気が乾燥してきたら、朝夕2回の灌水、場合によっては3回の灌水が必要になってきます。
       日常からしっかりとこまめに観察してください。

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  2 梅雨時期の管理

   @ 梅雨時期の雨には自然に当てたほうがいい成長をみせてくれます。
      鉢植えの場合は、常に鉢の中が水浸しで根腐れの原因になるのではと思われがちですが、
      自然の雨には微量の栄養素とともに酸素が含まれていますからその心配はありません。
      ただし、雨が長期間降り続くときは有効ですが、1日降ってその後数日間は曇天で
     湿度が高い日が続くようなときは室内に取り込む方が無難です。 

   A 雨が降り続くことで鉢の中を新しい雨が流れ落ち、常に新鮮な酸素が供給されるのです。
      但し、天頂部に新しい葉(新芽)がわずかに見えている株については、新葉が傷むこともありますので
      雨が当たらない場所で通常の管理をしてください。

   B 梅雨の雨には当ててもいいのですが、秋雨には当てないようにしましょう。
      春から先の雨は一雨ごとに暖かくなりますが、秋雨は一雨ごとに寒くなり、
      冷たい雨に変わっていくため鉢の中が冷えてしまいますので根にいい影響を与えません。

   C 梅雨の雨といっても一日中降っているとは限りませんので、突然雨が上がり太陽が出た場合、
      葉焼けの危険が生じるので、必ず50%遮光ネットはかけておいてください。

   D 梅雨になると、ナメクジの活動が盛んになります。
      毎夜、見回りを欠かさず、見つけたらすぐに捕殺します。
      誘引剤などで誘う方法もありますが、これらの薬剤はほとんどが雨や灌水で直接当たると効果がなくなります。
      ナメクジは秋までは動き回りますし、晩秋以降の加温栽培では、温室内で活動しますので注意が必要です。
      特に、花芽が出てくると食いつぶしてしまいます。

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  3 晩秋から春先までの管理

   @ ほとんどの胡蝶蘭は、気温が15℃前後以下になると活動が鈍くなり、活発に水を吸わなくなります。
      小輪系のアマビリス等は7℃くらいまでは無加温栽培できますが、やはり活動は鈍くなります。

   A 活動が鈍くなり活発に水を吸わなくると、植え込み材がなかなか乾かなくなります。
      鉢の中が湿りがちになると、カビ菌の一種である「フザリウム菌」が活発に増殖し、やがて根腐れを発症します。
      フザリウム菌は、発症はしなくても胡蝶蘭の鉢には普通にいる菌で、
      いつまでも鉢の中が湿っているとか条件が揃うと発症しますので、鉢内の管理がとても重要になります。

   B 鉢の中をあまり湿らさないようにするためには、灌水量と回数を減らすことが重要です。
      春から初秋までは水苔などの植え込み材が乾いたらすぐに水をかけていましたが、
      冬季の無加温栽培では乾いてから2〜3日あるいは4日程度空けてから灌水します。
      厳冬期はさらに間隔を空け、目安としては1週間に1回くらいの間隔で灌水したらいいと思います。
      加温栽培に移行したら、生長期の灌水管理をします。

   C 冬季の無加温栽培での灌水量は、朝かけて夕方にはほとんど乾く程度の量で構いません。
      3.5号鉢程度で、ビールグラス半分から1杯程度を目安に試してみてください。

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  4 灌水全般にかかる注意事項

   @ 冬季において加温栽培管理し、18℃以上を維持できる場合は、春から初秋の通常灌水管理をしてください。

   A 今回記載した灌水回数や間隔などは、栽培地域、栽培環境によって差が出てきますので、
      ご自身の栽培環境における気温や湿度の変化、日照の変化等と栽培株の状況を比較検討しつつ、
      灌水回数や間隔などを決めましょう。
      気象現況は同じ季節の中でも変化しますので、常にその変化を読み、リアルタイムで対応することが大切です。

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 ■ 遮光について

  1 胡蝶蘭の葉は大きいため、そのまま太陽光線に当てると、あっという間に葉焼け現象を起こします。
     屋内栽培から屋外栽培へ切り替える際は、必ず遮光対策を立てておきましょう。

  2 様々な本によって●●%の遮光が必要などと異なる数値が書かれてあったり、
     地域によって太陽光線の強さが異なるため判断に困るところと思いますが、
     春から初夏までは基本的に50%遮光、夏の陽射しが強い時期になったら
     70%遮光を考えたらいいと思います。(70%遮光は、50%遮光ネットを2枚重ねて代用できます)

  3 遮光は屋外栽培だけでなく、温室栽培でも同じです。
     また、廊下などに置いているワーディアンケースやミニ温室などでも太陽光線が当たるのであれば遮光の必要があります。

  4 春になり花茎に蕾があがっている場合は、30%あるいはそれ以下で管理した方が
     花色の鮮やかさが落ちません。春はまだ太陽光線がそれほど強くないので大丈夫です。

  5 梅雨の長雨時期については、最低でも50%遮光はしておいた方が良いでしょう。
     雨で全天雲が出ているからといって安心して遮光ネットを外しておくと、突然の雨あがりと陽射しで葉焼けを起こしてしまいます。
     強い太陽光下では30分もちませんので、用心してください。

  6 プレゼントで頂いた胡蝶蘭を、出窓の近くなど窓際においているケースをよく見かけますが、
     この時もレースのカーテンくらいはかけておいてください。
     冬季においては、窓際のガラスの近くに置いていると、夜間の冷たい外気温がガラス越しに影響しますので窓ガラスから離し、
     レースのカーテンをかけておくことで冷気をある程度遮断できます。

                                      目次へ戻る

 ■ 肥料について

  1 基本的な肥料の3要素はしっかり覚えていて下さい。

   @  窒素成分(記号:N)  しっかりした葉を作るために欠かせない肥料です。「葉肥え(はごえ)」ともいいます。
                    成長期には多く与えてしっかりした株作りを行いますが、成長期が過ぎたにもかかわらず
                    いつまでも与え続けると、逆効果が現れ軟弱な株になってしまいます。
                    また、花芽があがる頃からは窒素成分を控えめにしないと、いい花が付きません。

   A リン酸成分(記号:P) 開花には欠かせない肥料です。野菜・果実では充実した実を付けるために必要な肥料で
                    「実肥え(みごえ)」といいます。
                     胡蝶蘭では、一般的に秋口から与えたらいいでしょう。10月を目安にしてください。

   B カリ成分(記号:K)  しっかりした根を作るために欠かせない肥料です。「根肥え(ねごえ)」ともいいます。

  2 春になり新葉・新根が展開し始めたら施肥を開始してください。

  3 蘭栽培農家や愛好会などで窒素・リン酸・カリの配合について、その農家、愛好会でのこだわりの比率がありますが、
     そのような場所で勉強できるのであれば、その配合比を取り入れて習いながら栽培されることをお薦めします。

     近くにそのような勉強できる環境がない場合は、園芸店・ホームセンターなどで次の肥料をそろえてください。

   @  発酵油粕(ペレット状固形肥料)
   A  骨粉 (鳥骨粉が多い)
   B  液体肥料原液(N・P・K配合比:8-8-8など、同等の混合比)

  4 前記の発酵油粕ペレットと骨粉を下の写真を参照にお茶袋に入れて準備します。

       
           発酵油粕                 鳥骨粉              お茶袋に収める           お茶袋の口を封じる

  5 写真の肥料の量は見本です。鉢の大きさ、株の大きさによりその量は加減します。
     肥料が入った袋には使用数量等が記載されていますので、よく読んでその通りにしましょう。
     自己感覚自己判断で勝手に増減しないことです。
     月1回の取り替えで連続する真夏日前までには取り除いてください。   

  6 水苔植えや、バークチップ・軽石植えの場合は植え込み材の上に直接置きますが、新しい根からはできるだけ離してください。
     油粕等を直接植え込み材の上に置くと、やがて灌水で崩れ、水苔などの間に詰まってしまい、
     カビが生えたりコバエなどが卵を産み付けますので、不衛生になりやすく、また見た目も悪くなりますが、
     お茶袋等に入れて施肥すると、その心配がなく、また、肥料交換も簡単にできるので便利です

  7 Dで肥料の施肥を7月までと説明しましたが、最近の気象事情では摂氏30℃を超える真夏日が多く発生しています。
     このような真夏日が頻繁に発生するようなときは、固形肥料の施肥は中止し、株が肥料負けしないようにしてください。

     9月一杯頃までは真夏日が発生していると思います。
     真夏日が発生しなくなったら、同じような方法でリン酸成分が多い固形肥料を、一度だけ(約1ヶ月)与え
     その年の固形肥料の施肥は終わりにします。

     同時に液体肥料も、リン酸成分が多い肥料に切り替えます。
     加温栽培するときも液体肥料を与え続けますが、この時も開花まではリン酸成分が多い肥料を与えます。

  8 固形肥料を与えつつ、液肥も時々与えてください。
     N・P・K配合比は、8-8-8など同等の混合比のものが扱いやすいでしょう。
     夏は胡蝶蘭にとって成長期に当たりますので、液肥は与え続けます。
     夏でも、30℃をかなり上回る真夏日は固形肥料と同様、施肥は控えた方が良いのですが、
     オーキッド洋庵ではかなり薄めた液肥をかけています。

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 ■ 植え替えについて

  1 植え替えの時期、目安は

   @ 水苔植え         2年に1回くらいの間隔をベースとして夜温が18℃以上になった春から梅雨にかけて行います。
                    新芽や新根が伸び始め、根が数センチになった頃がベストです。

                    水苔がまだ傷んでなく使用できる場合は、もう1年延長しても構いません。

                    株の状態がおかしく、根腐れをしている場合は、季節を問わずすぐに植え替えします。
                    気温が低い時は心配ですが、そのままにしておいても
                    根腐れが進行し株は枯れてしまうでしょう。

   A バークチップ植え  バークチップ植えの場合は、管理方法にもよりますが、一般的に水苔より長持ちします。
                   3〜4年は大丈夫です。

                   軽石は腐ることがないので長持ちしますが、鉢内にいろいろなゴミ等が溜まりますので
                   根の状態を見て、鉢内に根がいっぱいになり、
                   外にあふれてきているようであれば植え替えます 。
                   季節的には水苔と同じです。

  2 植え替え方法は、「プレゼントで頂いた胡蝶蘭の植え替え方法」を参考にしてください。

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 ■ 病虫害について

  1 病気  

   病気で考えられる三大原因は、ウイルス(バイラス)感染、細菌感染、カビによるものがあります。

   @ ウイルス(バイラス)

      ウイルスによる感染は吸汁する害虫による伝染や、ウイルスに感染した株の手入れに使用したハサミなどによる感染、
      ウイルスに感染した株への潅水時に飛び散った水による感染などがあります。

     ハサミなどの手入れ用具は1株1個とし、そのまま使い回しはせず、使用後は火炎滅菌するか消毒液に浸して殺菌します。
     アブラムシ等吸汁性の害虫などは定期的にこまめに殺虫剤を散布し虫を寄せ付けないようにします。
     一度感染すると治癒できず焼却処分することになりますので、感染経路を断つことが大事です。

   A 細菌

      細菌による病気の中で一番怖いのが「軟腐病」です。
      軟腐病菌が感染すると、その株はほとんど助からず、焼却処分に追い込まれます。
      症状は、見る見るうちに葉の色が茶色になりぶよぶよに柔らかくなり、やがて破裂して異臭(腐敗臭)を放ちながら
      液状化した中身が出てきます。

      軟腐病菌は地表に存在していることが多く、虫による媒介が多いものです。
      特にナメクジは地表を這ってきますので、体中に軟腐病菌をまとってきます。
      葉の一部が変色し柔らかくなっていることに気づいたら、すぐに他の株から隔離し、傷が浅いようであれば
      健康な部位から切り離し、切り口には殺菌剤のペーストを塗布し、感染が広がらないか確認をしましょう。
      細菌による病気は、他にも褐斑細菌病というものがあり、これも胡蝶蘭にとっては大きな致命傷を与えますので
      気づいたら早めに対処してください。

   B カビ

      カビによる病気は主に「糸状菌」というものが原因です。
      よく見る病気としては、炭疽病、灰色カビ病(ボトリチス菌)、立枯れ病(フザリウム菌とリゾクトニア菌)などがあります。

      ウイルス以外については、対処予防・治療薬が園芸店などで手軽に入手できますので、定期的かつこまめに
      薬剤散布を行って予防に努めてください。

      大事なことは、器具は使い回しにしない、適度な湿度と風の通りを良くし栽培環境を整えベストな状態で管理することです。
      一つ一つの病気について解説するとかなりのページ数になることから、ここでは詳細説明を省かせていただきます。

  2 害虫
    @ ナメクジ

      ナメクジ被害は虫害の中でもショックが大きいです。
      明るい日中は、鉢底や棚板の裏や隅、バークチップなどの植込み材の中などに隠れているため目にしづらいのですが
      夕方以降はエサを求めて活発に移動します。
      ナメクジは、花茎の新芽や根の成長点、花弁などを容赦なく食い尽くします。
      10cm近く伸びていた花茎の新芽が、1番で跡形もなく食い尽くされたこともありました。
      ペレットなどの薬剤で忌避するのもいいのですが、ナメクジが死んだわけではなく
      一時的にその付近からいなくなっただけのことですので意味がありません。
      やはりナメクジ対策は、夕方から夜にかけての捕殺に限ります。
      カップヌードルの容器など使い捨て容器に塩を入れ、割り箸で1匹ずつ捕まえて容器に入れ込むだけです。
      面倒なのですが確実であり、効果も大です。
      捕殺の補助として、小さな平皿にビールを入れて棚に置いておくと、ナメクジが寄って来ますので
      頃合いを見て見回り捕殺します。

    A カイガラムシ

      春から夏に向けて活発に活動し、卵から孵った小さな幼虫が風に乗り移動するので厄介です。
      カイガラムシは、葉の付け根や少し反り返った葉先の裏側などに集団で固まっています。
      カイガラムシが集団で葉に寄生し吸汁すると、部分的黄色から葉全体が黄色くなり、やがて枯れてしまいます。
      幼虫の内は殺虫剤でも効果はありますが、成虫になると薬剤散布はほとんど効果がなくなるため、柔らかい歯ブラシ等でこすり落とします。

    A スリップス(アザミウマ)

       スリップスは黒っぽい極小極細の虫で、開花した花弁を少しずつ食べていくため、気が付いた時には花弁のあちこちに
      傷が出来ていて見苦しい花になってしまいます。
      スリップスは卵を葉に産み付け、孵った幼虫はやがて植込み材へ落ちていき、植込み材の中で成長し再び鉢の中から出てきます。
      栽培場の近くに雑草などがたくさん生えている環境は、スリップスの社交場となりますので、雑草はこまめに抜いておきましょう。
      また、殺虫剤は噴霧するだけではなく、顆粒状の薬剤を植込み材にばら撒き、潅水時に根から薬効成分を吸収させて、
      株本体内から吸汁する害虫を駆除させることも効果的です。アブラムシやダニなどにも応用できます。

    ※ 殺菌にしても、殺虫にしても薬剤を数種類準備し交互に組み合わせて、計画的にしっかり散布することが大事です。

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