カトレヤ栽培方法/ランの女王カトレヤの育て方を分かりやすく解説しています。

カトレヤ オウランティアカの花です。星形の黄色い花です。ブラソレリオカトレヤ ペギーオニール。大輪系のピンクの花です。リップは少し濃いめのピンクです。リンコレリオカトレヤ カリフォルニアガール。大輪系の花、全体的に淡いピンクです。ブラソレリオカトレヤ チア リンです。大輪系でワインレッドの花色がとてもきれいです。

カ ト レ ヤ (Cattleya)栽培方法 

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カトレヤ年間栽培管理方法


     
先ずは栽培ポイントをしっかり読んで、栽培方法、育て方をイメージしてください。

 

栽培ポイント

  ・ カトレヤは、冬〜春咲き、夏咲き、秋咲きに大別されます。
    ご自身の株はどれに該当するか、しっかり把握して栽培してください。

  ・ カトレヤにいい花を咲かせるコツは、バルブをしっかり育て上げることです。
    春から秋までの灌水、肥培管理、日光管理をしっかり行ってください。

  ・ 冬季は室内栽培、できるだけ加温栽培し、株を充実させてください。

  ・ 春になって屋外栽培に切り替えるタイミングは、平均気温が15℃以上になる頃が目安です。

  ・ カトレヤは日光を好みますが、春から夏の終わりまでは遮光ネット等で光量調整し、葉焼けを防いでください。


  ・ 冬季、加温栽培されるときは、その前に株に求められる最低温度を下回らない程度の温度で
    しばらく低温処理したほうがいい結果が出ます。

灌水について


 1  春〜初秋の管理

  @ 素焼鉢水苔仕立て 

   イ  春から初秋にかけての生育期には、水苔が乾いたらたっぷり水をかけます。
       この時、気を付けなければいけないのは、水苔の表面が乾いたからといってすぐに水をあげないことです。

       水苔表面が乾くだけで中はまだ湿っている場合があるため、表面の乾きだけで慌てて水をかけると、
       根腐れの原因になるのです。

       どうかな・・・と思ったら、鉢を持ってみましょう。若干重いようでしたら、まだ中が乾いていないので
      1〜2日して水をかけてください。
       鉢を持てるのであれば、灌水直後の重さと鉢の中が乾いた時の重さをを感覚で覚えておき参考にしたらいいと思います。

   ロ  鉢の表面の色でもある程度判断できます。   
      素焼鉢は通気性が良く構造上は粗い造りとなっています。例えるならば、スポンジを固めたものと思ってください。
      そのため水苔に水が含まれると、毛管現象の働きで水苔の水が浸みこまれていくのです。

      水が浸みこんだ鉢は、その色が変わりますのですぐわかります。水苔の水分は、根が吸い込むのと同時に水苔上部や
      鉢の外側から空気中に蒸発していきます。

      鉢内部の水分がなくなり鉢に浸みこんだ水分が蒸発し終わると、鉢は元の乾いた色に戻るため、鉢内部の乾き具合の
      判断材料になるのです。

   ハ 株全体に水をかけながら、ウオータースペースにタップリ水を溜めてください。
                              
      水苔が乾くと水はなかなか浸みこんでいきません。ウオータースペースに水を溜めたら次の鉢に移りましょう。
      そうやっていくつもの鉢に水をかけた後、最初の鉢に戻るとウオータースペースの水は既に水苔に浸みこんで
      なくなっていると思います。

      もう一度ウオータースペースに水を溜めてください。そしてまた次の鉢に移ります。この作業を数回繰り返すことで
      水苔内部まで完全に水が行き届きます。

      必ず鉢底から水が流れ出るまで灌水して下さい。これは、灌水により鉢内の澱んだ空気を押し出すとともに、
      新しい酸素を根に供給する大事な作業です。

   ニ バルブが充実し完成する頃には、水苔の乾きも鈍ってくる頃なので、灌水回数も減ります。
      この先は、乾かし気味に管理します。

  A バークチップ、軽石仕立て
 
   イ  陶器鉢やプラスチック鉢、だ温鉢などにバークチップや軽石で植え込む方法もあります。これらの鉢に水苔では
      すぐに根腐れを起こしますが、バークチップなどで植え込むと大丈夫です。

   ロ  水苔より保水性が劣るので鉢内の乾きが早く、灌水回数が増えますが、慣れると管理しやすい植え込み方法です。
      慣れない内はこまめにチェックしなければなりませんが、乾いたらすぐに水をかけましょう。
      やがて灌水のタイミングを掴めると思います。

   ハ  高温期や乾燥期には、大きなバークチップだと1日1〜2回、小さなバークチップだと1〜2日に1回を目安に灌水します。
       鉢底からはすぐに水が流れ出ますが、少しの間水をかけ続け、鉢内の澱んだ空気を追い出し
      新鮮な酸素を供給してください。

  B 梅雨時期の管理

    イ 梅雨時期の雨には自然に当てたほうがいい成長をみせてくれます。
      鉢植えの場合は、常に鉢の中が水浸しで根腐れの原因になるのではと思われがちですが、
      自然の雨には微量の栄養素とともに酸素が含まれていますからその心配はありません。
    
    ロ 雨が降り続くことで鉢の中を新しい雨が流れ落ち、常に新鮮な酸素が供給されるのです。

    ハ 梅雨の雨には当ててもいいのですが、秋雨には当てないようにしましょう。
       春から先の雨は一雨ごとに暖かくなりますが、秋雨は一雨ごとに寒くなり、冷たい雨に変わっていくため
       鉢の中が冷えてしまいますので根にいい影響を与えません。

    ニ 梅雨時期は毎日のように雨雲に覆われるため、遮光ネットはいらないのではと思いがちですが
      突然雨が上がり晴れることもありますので、葉焼けを防ぐためにも、30〜50%の遮光ネットを
      常時かけておいてください。

 2 晩秋から春先までの管理

  @ ほとんどのカトレヤは、気温が15℃前後以下になると活動が鈍くなり、活発に水を吸わなくなります。
     室内に取り込んで栽培した方がいいでしょう。

  A 活動が鈍くなり活発に水を吸わなくると、植え込み材がなかなか乾かなくなります。
     鉢の中が湿りがちになると、カビ菌の一種である「フザリウム菌」が活発に増殖し、やがて根腐れを発症します。

     フザリウム菌は、発症はしなくてもカトレヤの鉢には普通にいる菌で、いつまでも鉢の中が湿っているとか
     条件が揃うと発症しますので、鉢内の管理がとても重要になります。

  B 鉢の中をあまり湿らさないようにするためには、灌水量と回数を減らすことが重要です。
     春から初秋までは水苔などの植え込み材が乾いたらすぐに水をかけていましたが、
     冬季は乾いてから2〜3日あるいは4日程度空けてから灌水します。
     厳冬期はさらに間隔を空け、目安としては1週間に1回くらいの間隔で灌水したらいいと思います。

  C かける水の量は、朝かけて夕方にはほとんど乾く程度の量で構いません。

  D 晩秋から冬季の無加温栽培では、乾かし気味に管理してください。

  E 冬季、加温栽培で管理されるのであれば、成長期の管理と同じように灌水してください。

 3 灌水全般にかかる注意事項

  @ 今回記載した灌水回数や間隔などは、栽培地域、栽培環境によって差が出てきますので、ご自身の栽培環境
    における気温や湿度の変化、日照の変化等と栽培株の状況を比較検討しつつ、灌水回数や間隔などを決めましょう。
    気象現況は同じ季節の中でも変化しますので、常にその変化を読み、リアルタイムで対応することが大切です。
   
  A 乾燥期や加温栽培時には空気が乾き湿度が低下しますので、1日1回は霧吹き器などで葉へのシリンジを
    行い、葉からの余分な水分蒸発を防ぐようにしましょう。
    特に夜間においては、CAM植物の特性で葉の気孔が開き、二酸化炭素を取り入れていますので
    二酸化炭素取り入れを活性化させるためにも、葉裏へのシリンジをお勧めします。


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遮光について(日光管理)

  @ カトレヤの葉は大きいため、そのまま太陽光線に当てると、あっという間に葉焼け現象を起こします。
     屋内栽培から屋外栽培へ切り替える際は、必ず遮光対策を立てておきましょう。
     春、平均気温が15℃を上回り始めたら、屋内栽培から屋外栽培へ切り替えて、遮光は必要ですが
     陽当たりと風通しのいい場所に置いてください。

  A 様々な本によって●●%の遮光が必要などと異なる数値が書かれてあったり、地域によって太陽光線の強さが異なったりす
     るため判断に困るところと思いますが、春から晩夏頃までは基本的に50〜60%遮光を考えたらいいと思います。
     カトレヤ栽培では、日光をよく当てることが不可欠ですので、遮光が強すぎるといい成長をしてくれませんが
     弱すぎてもダメージが出ますので、その地域における環境に応じた最小限の遮光に心がけてください。

  B 遮光は屋外栽培だけでなく、温室栽培でも同じです。また、廊下などに置いているワーディアンケースやミニ温室などでも
     太陽光線が直接当たるのであれば遮光の必要があります。

  C 春になり花茎に蕾があがっている場合は、30%あるいはそれ以下で管理した方が花色の鮮やかさが落ちません。春はまだ
     太陽光線がそれほど強くないので大丈夫です。

  D 梅雨の長雨時期については、最低でも50%遮光はしておいた方が良いでしょう。雨で全天雲が出ているからといって
     安心して遮光ネットを外しておくと、突然の雨あがりと陽射しで葉焼けを起こしてしまいます。
     強い太陽光下では30分もちませんので、用心してください。

  E 秋になり、直射光が弱まり始めたら遮光率をグッと下げるか、直射日光に良く当てたほうがバルブも充実しますが
     風通しは忘れずに、そよ風が当たる程度は確保してください。



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肥料について

  @ 基本的な肥料の3要素はしっかり覚えていて下さい。

     窒素成分(記号:  しっかりした葉を作るために欠かせない肥料です。「葉肥え(はごえ)」ともいいます。
                    成長期には多く与えてしっかりした株作りを行いますが、成長期が過ぎたにもかかわらず
                    いつまでも与え続けると、逆効果が現れ軟弱な株になってしまいます。
                    また、花芽があがる頃からは窒素成分を控えめにしないといい花が付きません。

     リン酸成分(記号: 開花には欠かせない肥料です。野菜・果実では充実した実を付けるために必要な肥料で
                    「実肥え(みごえ)」といいます。

                     カトレヤは品種により開花時期が異なりますので、ご自身栽培株の開花時期に合わせ
                    それぞれの花芽分化の頃からリン酸系の多い肥料に切り替えます。。

     カリ成分(記号:  しっかりした根を作るために欠かせない肥料です。「根肥え(ねごえ)」ともいいます。

  A 春になりリード(新しいバルブの芽)・新根が展開し始めたら施肥を開始してください。

  B 蘭栽培農家や愛好会などで窒素・リン酸・カリの配合について、それぞれこだわりの比率があったりしますが    
     そのような場所で勉強できるのであれば、その配合比を取り入れて習いながら栽培されることをお薦めします。

     近くにそのような勉強できる環境がない場合は、園芸店・ホームセンターなどで次の肥料をそろえてください。

     発酵油粕(ペレット状固形肥料)
     骨粉 (鳥骨粉が多い)
    液体肥料原液(N・P・K配合比:8-8-8など、同等の混合比)

  C 前記の発酵油粕ペレットと骨粉を下の写真を参照にお茶袋に入れて準備します。

       
           発酵油粕                 鳥骨粉              お茶袋に収める           お茶袋の口を封じる

  D 与える個数は、3.5号鉢以下は1袋、4号鉢で2袋、5号鉢以上は3〜4袋を目安として、月1回の取り替えで7月初旬を
     最後とし、7月末には取り除きます。   

  E 水苔植えや、バークチップ・軽石上の場合は植え込み材の上に直接置きますが、新しい根からはできるだけ離してください。
     油粕等を直接植え込み材の上に置くと、やがて灌水で崩れ、水苔などの間に詰まってしまい、カビが生えたりコバエなどが卵を
     産み付けますので、不衛生になりやすく、また見た目も悪くなりますが、お茶袋等に入れて施肥すると、その心配がなく、また
     肥料交換も簡単にできるので便利です

  F Dで肥料の施肥を7月までと説明しましたが、最近の気象事情では摂氏30℃を超える真夏日が多く発生しています。
     このような真夏日が頻繁に発生するようなときは、固形肥料の施肥は中止し、株が肥料負けしないようにしてください。

     9月一杯頃までは真夏日が発生していると思います。真夏日が発生しなくなったら、同じような方法でリン酸成分が多い
     固形肥料を、一度だけ(約1ヶ月)与えてその年の固形肥料の施肥は終わりにします。

  G 固形肥料を与えつつ、液肥も時々与えてください。間隔は、10日〜2週間に1回の割合で構いません。
     N・P・K配合比は、8-8-8など同等の混合比のものが扱いやすいでしょう。
     真夏日は固形肥料と同様、施肥は控えた方が良いのですが、オーキッド洋庵ではかなり薄めた液肥をかけています。

  H 花芽があがり始める頃からは、リン酸成分が多い液体肥料を与えてください。
     開花直前まで与えても構いません。

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植え替えについて

  @ 植え替え時期は、水苔植えは2年に1回、バークチップ植えは3〜4年位1回を目安にしてください。

  A 根腐れが目立ち始めたら、時期を問わず早めに行ったほうがいいでしょう。


  B 植え替え時期は開花期によって異なります。

   イ 冬〜春咲き品種  開花後、4〜5月頃リードや新根が動き始めたら行えます

   ロ 夏咲き品種     開花後、9〜10月初め頃行えます

   ハ 秋咲き品種     2〜3月頃の暖かい日を選んで行ってください

  C 植え替え実技は別途作成します。


病虫害について

  @ 病気については他のランと同じです。

  A 根の成長点や、蕾、花弁はナメクジの食害に遭いやすいので、夜間の見回りを行い
     見つけたら確実に捕殺してください。


  B カイガラムシは、風の通りが悪いと発生しやすくなります。
     栽培環境をしっかり整え、既定の殺虫剤散布を行ってください。

  C カイガラムシは、バルブのシワ部分やバルブの基部付近に集中的に寄生します。
     発見したら柔らかい歯ブラシ等でこすり落とし、薬剤を塗布しておきます。


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